食育とは、子どもに正しい食生活を身につけさせることで健全な成長を促すという考え方です。子どもの成長や健康には食生活が大きくかかわっています。もし間違った食生活を送れば、栄養の偏りや過食・拒食といった問題が出てきてしまうことも考えられます。また、食べ方によっては虫歯になりやすくなったり顎の発育に支障をきたしたりする可能性もあるのです。
以下では、「食育」の一環として「おやつの与え方・ルール」と「咬むことの大切さ」についてお伝えしています。食育の考え方を採り入れて、食事面からお子さんの健やかな成長をサポートしてあげましょう。
お子さんはおやつが大好きですが、好きなときに好きな物を与えるのはあまり良くありません。お子さんの正しい食生活を考え、おやつの与え方・ルールについて今一度見直してみましょう。
硬い物も与える | お子さんはケーキやゼリーなど、やわらかく甘い物が好きですが、歯や顎の成長を考えて硬い物も与えるようにしましょう。 |
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おやつの時間を決める | 時間を決めて与えましょう。いつまでもだらだら食べていると虫歯になりやすくなります。 |
糖分が少ない物を与える | 糖分は虫歯菌が出す酸をつくる素になります。お菓子を選ぶときは、糖分が少ない物を選びましょう。キシリトール入り、ノンシュガーの物などがおすすめです。 |
食べたら磨く | おやつ後は、虫歯菌のエサとなる糖分がお口に残らないよう早めにケアしましょう |
「よく咬んで食べなさい」といわれて育った方もいらっしゃると思います。よく咬むことには、さまざまなメリットがありますので、それを知ったうえで、お子さんに咬むことを促してあげましょう。
虫歯を防ぐ | 咬むことで、口腔内の自浄作用を持つ唾液が分泌されます。よく咬む人ほど唾液がたくさん分泌され、自浄作用によって虫歯や歯周病になりにくいといわれています。 |
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顎の健全な発達を促す | 顎を動かすことで顎まわりの筋肉が発達し、顎関節の向上につながるといわれています。 |
過食・肥満の防止 | よく咬むことで満腹中枢が刺激され、お腹いっぱいになりやすくなるといわれています。 |
表情が豊かになる | 咬んだときに顔の筋肉が鍛えられ、表情が豊かになるとされています。 |